こどものうた

子どものうたが上手くなる保育

こどものうた、保育と歌唱指導について、「楽しく歌う」まではクリアできているものの、怒鳴り声になってしまい、大人数のジャイアンリサイタルになってしまったことはありませんか?

私のクラスは36人だったのですが、なかなかの大迫力ですよね。

私の保育観は強制ではなく、「楽しい!やってみたい!」の保育なのですが

歌唱指導をどこまでの域で取り組むのか考え、悩んだ時期がありました。

保育のうたについて学んでいると、育児論と同じで「こうあるべき!」という教えがあるんです。

一方でそれに反発して、「自由!楽しい!それでいい!」という保育観もあります。

私はどちらの保育も実際に取り組んでみました。

その上で、集団保育とこどものうたについて、私が辿り着いたのは、

・土台として歌う楽しさを体験すること。

・「うた」としての「声」の表現、ひとりでは体験できない「声の重なり」を楽しむこと。

・ハーモニーの美しさを知ること。

が体験できたらいいのではないかなと思いました。

よく、大人になって「音痴」をコンプレックスにされてる方がいますよね。

音楽は大好きなのに、カラオケは苦痛、恥ずかしい…というような。

チャレンジが当たり前で、グングンと能力を獲得できる幼児期に

音楽、音階に触れる機会がたくさんあること。

のびのび歌う気持ち良さを身近に感じること。

お父さんや、お母さん、先生から、歌を褒めてもらったり、愛される経験をすること。

それはその子にとって財産になるのではないかなと思うんです。

楽しみながらうたが上手くなるボイストレーニングをご紹介します

うたの能力を伸ばす保育のメリット

・ジャイアンのような怒鳴り声の改善

・元気に歌いながらもハーモニーを楽しめるようになる

・たくさん歌っても喉が枯れない歌い方が身に付く

・自分の声の音楽表現を身近に感じ、自信を持つ経験が得られる

・幼児が楽しめるように工夫された方法なので、遊びの延長で能力を伸ばせる

発声練習と聞くと、敷居が高く感じてしまうかもしれません。

運動の前に体操するのと同じで、発声練習はうたの準備運動です。

出したい音をスムーズに表現出来たり

喉を痛めにくくなったり

また、日々の積み重ねでうたの筋肉が発達して

どんどん歌うことが楽しくなってきます。

うたが上手くなる!保育で使える発声練習

結論から言いますと、歌唱指導で発声の能力を伸ばすには、とても良い教材があります。

歌の上手い子になる 超簡単ボイストレーニング/弓場 徹 です。

この本のすごいところは、幼児でも取り組みやすい工夫があること。

また、こどもの能力を伸ばす鍵は『模倣の経験』です。

この本には良い手本のCDがついているので、真似するだけで能力が伸びます。

このボイストレーニングを続けると

高音、低音のうたがとても歌いやすくなったり

長く伸ばすうたの節を苦しくなく歌えたり

怒鳴り声にならないハーモニーの楽しさを感じられるうたが歌えるようになります。

森の仲間たちがうたのお手本!保育のボイストレーニング

登場人物と役割

・汽車のトレーノ:裏声

・木こりの大男ベッロ:地声・表声の低音域

・消防車のアックア:裏声と表声を滑らかに登り降り

・犬のウッラッラ:遠吠えのような高くて勢いのある裏声

・リスのピッコリーナ:裏声と表声を織り交ぜた高音

・山鳥のウッチェリーノ:「オ」の音で滑らかな高低差の登り降り

・魔法使いのカリーナ:綺麗な声で滑舌のトレーニング

をストーリー仕立てで習得できるできるシステムです。

森の仲間たちのストーリー

・トラック1:登場人物紹介(5分)

・トラック2:機関車トレーノ、森へ出発!(1分)

・トラック3:大男ベッロ、「丸太重いよ〜!」(1分半)

・トラック4:家を建設中に落雷で山火事(1分半)

・トラック5:リスのピッコリーナ、高所恐怖症(1分)

・トラック6:家完成!みんな大喜び!(1分半)

という流れです。

喉の準備体操なので、毎日全トラックを行わなくても大丈夫!

そのあとに歌ううたの音域に合わせて、トラックを選ぶと十分歌いやすくなります。

また、私は発声練習の導入ではキャラクターのパネルシアターを作って使用しました。

楽しい世界観への導入は、先生の腕の見せ所ですよね。

本の中にキャラクターや物語のイラストがあるので参考にしました。

楽しいうたの世界にようこそ〜!

保育のボイストレーニングで具体的に伸びるうたの能力

この本の帯には、『歌が好きになる!歌がうまくなる!』という紹介とともに、

付録のCDで幼稚園児17人に4週間のトレーニングをした結果

音域が平均6音半以上上がり、1オクターブ以上の音域を持つこどもが12人も増加

と記載されています。

実際に私のクラスの子どもたちも、

音域が広がったり

長く声を伸ばすようなうたを楽しく歌えるようになり

選曲の幅も広がりました。

うたのための筋肉が出来たんだね!

保育で歌唱指導をした時の落とし穴ーこどものうたは誰のため?ー

こどものうたを極めると、ウィーン少年合唱団みたいな歌声に仕上がるんですよね。

実際モデルケースとして研修会などで学ぶのはそのパターンです。

私の園でも、園長先生がそれを見て、ニンマリで発声練習を毎日の保育のノルマにされていました。

具体的には、毎日何分間の発声練習を行ったか、何曲、どんな歌を歌ったのか報告するシステムがありました。

 

綺麗な声に仕上げ、唱歌「ふるさと」や「にじ」を歌う。

発声練習の成果がでる年長のクラスが園のブランドになる。という流れです。

 

私がいつも考えるのが、『誰のための保育なのか』ということです。

こどものため、保護者のため、園のPRのため…。

実際に歌唱指導を行なっていくと、こどもの能力は良く伸びます。

園の方針にのまれ私も一保育者として、落とし所を見失っていた時期がありました。

 

それに気付いたきっかけが、有名なこどものうたのアーティストがコンサートのため園に来訪した時のことでした。

コンサートを楽しみ、最後に園児からうたのプレゼントで「ふるさと」を歌ったんです。

裏声の綺麗な旋律でした。

しかし、その巨匠は、歌を聴いて失笑されたんですよね。

そしてクスクス笑いながら「綺麗な歌声ですね。」と言いました。

 

そこで私は、自分の保育が『こどものため』の域を出てしまったのではないか

と気付き、深く反省しました。

 

セミナーに行くと、曲の選定から、導入、発声…とこどもの能力を伸ばす知識が得られます。

しかし、それをどう自分の保育に落とし込むかを見失わないようにしたい、と私は思います。

 

素直な保育士さんは、保育の「こうあるべき論」を正面から受け止めて自分の保育観をアップデートしてしまいます。

『素直な心』は宝物ですが

『どんな先生になりたかったのか』を見失うと、保育が苦しくなってしまいます。

大切なのは、洗脳ではなくあくまで参考にすること

そして私が自分の保育と歌唱指導でたどり着いた答えは

・少年合唱団を育成したいわけじゃない

・発声練習は「準備運動」、ハーモニーを楽しむためのステップ

・個性が消えない歌声

・楽しい歌詞の導入

・歌詞カードへの音楽表現の書き込み

・指揮の表現を工夫する

という考えです。

保育のうたで私が芯にしている保育観です。

「歌う」楽しさ、「ハーモニー」の楽しさを体感してもらえる保育を目指しています。

どうか素敵な歌とたくさん出会い

それを自分の声という楽器で表現することに喜びを感じ

『音楽』が身近に感じるような日々を過ごせますように。

楽しいうたの準備体操『発声練習』 おすすめです!